無垢材
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無垢材ってなに?無垢材の特徴とメリットデメリットをご紹介!
2021.03.17
「無垢材」と聞いても「なんのこと?」「無垢?」となる方も多いのではないでしょうか?
今回は、無垢材の特徴やその種類、メリットやデメリットなどをご紹介します!
無垢材の魅力が十分に伝わりますよーに!!!
それではまいりましょう〜〜
無垢材とは?
無垢材とは、そもそもどのようなものかご存知ですか?「無垢」という言葉は、「白無垢」「純粋無垢」という言葉に使われるように、「まじり気のない」「純粋で純真な」といった意味があります。そんな言葉がついた無垢材とは、、一言でまとめると丸太から切り出した一枚板そのもの!つまり、木材そのままだよってことです!丸太から切り出されたものそのが無垢材です。
一方、一般的な木材は「集成材」と呼ばれ、複数の薄い合板を張り合わせて一枚板のように加工します。表面には薄い合板が使われることもあれば、ビニール材が貼り付けられることもあります。無垢材の使われているフローリングは「無垢フローリング」や「単層フローリング」と呼ばれ、一般的なフローリングは「合板フローリング」や「複合フローリング」と呼ばれます。
文字からもわかりますね。丸太から一枚板の形に切り出して、そのまま建材や木材として使われるの木材が「無垢材」ってわけです。「集成材」は複数の板を貼り合わせて人工的に作成したものを指します。
無垢材の特徴
無垢材は丸太から切り出した一枚板をそのまま加工するので、木材の持つ木目や風合いをそのまま残した木材となります。自然界の重厚感や生命力を強く感じることができます。調湿機能や断熱性、経年変化など、木材ならではの特徴を持っているので、素材そのものにこだわりを持つ方に人気が高いんです。
また、無垢材は丸太から切り出した木材そのままのため、集成材と違って有害物質を含む接着剤をほとんど使用しません。そのため、身体に優しいという点もまた特徴の1つです。一方で、水分に弱かったり、木材自身の膨張・縮小によりソリや割れが発生することもあります。
集成材の特徴
集成材は、無垢材のデメリットや欠点を解消するために作られるようになりました。無垢材は、気候や木材の収穫量によって価格が変動したり、品質にばらつきがありますが、集成材は、大量生産が可能なため、流通や品質の安定性を担保できることが特徴です。また、無垢材は、調湿作用によって膨張・縮小を繰り返すことでソリや割れが発生することがありますが、集成材には調湿作用がないため、扱いやすく、メンテナンスも簡単な木材となりました。一方で、集成材は接着剤を使用し複数の合板を貼り合わせます。接着剤はシックホーム症候群を引き起こすとされる有毒ガスを排出する可能性があるため、健康面を懸念する声もあります。また、使用する接着剤の寿命が10〜15年程度のため、無垢材よりも耐用年数が短くなる特徴もあります。
無垢材のメリット
天然木100%で、木材そのままの味わいを堪能できる無垢材ですが、無垢材を利用する上で知っておきたいメリットをいくつかご紹介します。
木材本来のあたたかみを感じることができる
無垢材は、木材本来のあたたかみを感じることができます。
木材は空気を含むため、断熱性に優れていて、冬場に無垢フローリングの上を裸足で歩いてもほんのりあたたかみをかんじることができます。種類によって柔らかさやツヤが異なりますが、特に、スギやパインなどの針葉樹はやわらかい木材で断熱性も高く、足触りもあたたかです。
経年変化を楽しめる
無垢材の最大のメリットと言っても過言ではないのが「経年変化」です。その名の通り、時の経過とともに無垢材の見せる表情が変わるのです。集成材は、「経年劣化」が起きるので、その名の通り時の経過とともに色やツヤが失われ、質が劣化します。
無垢材の経年変化は、木材によってさまざまですが、黒く艶やかな表情から茶色っぽくなったり、淡色だったのが赤褐色ぽくなっていたりと、多種多様の変化を楽しむことができます。オイルがけやお手入れの度に木目や色合いも少しずつ変化したり、家族の成長とともに木材も変化していくなんて、ロマンチックで味わい深いですよね!
調湿効果で季節を問わず快適に過ごせる
無垢材には調湿効果があります。冬場など、空気が乾燥していると無垢材自身の持つ水分を空気中に発散して無垢材自身は縮小し、梅雨や夏場など、湿度の高い空間だと、空気中の水分を吸収して無垢材自身は膨張します。「木は呼吸している」とはまさにこのことですね。
この調湿効果によって、湿度の高い梅雨や夏の時期にもじめっとせず、さらっとした感触を楽しむことができるんです。極度の乾燥やじめじめはあるていど緩和されますが、無垢材だけでは不十分なこともあるので、珪藻土を壁に使用するなど、調湿作用のある建材を合わせて使用することをおすすめします。
身体にやさしい
無垢材は、丸太から切り出してそのまま加工するので、接着剤をほとんど使用しません。接着剤には、有害物質や発がん性のあるホルムアルデヒドなどの成分が含まれていることもあり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に夏の暑い季節や、使用から10〜15年経過じた接着剤などは特に気化し有害物質を発生する恐れがあるとされています。無垢材はこのように人体に悪影響を及ぼしかねない接着剤をほとんど使用しないので、子育て中の方や健康的な生活を求める方にはおすすめです。
リラックス効果がある
無垢材の持つ香りは、リラックス効果をもたらすことが証明されています。また、無垢材を使用した部屋で睡眠をとった場合、集成材での睡眠よりも眠りが深く、質の高い睡眠をとることができたというデータもあります。自然の木材の香りに包まれてリラックスしながら日々の疲れを癒すことができるのも無垢材のメリットとして挙げられます。
無垢材のデメリット
木材本来のあたたかみや経年変化を堪能することができる無垢材ですが、デメリットもあるんです。メリットとデメリットを把握した上で家具やフローリングを選びたいですよね!
では、無垢材のデメリットについてです。
ソリ・割れが発生ことがある
無垢材の持つ調湿作用により、水分を空気中に発散・吸収すると紹介しましたが、その際に木材自身が膨張・縮小を繰り返します。その結果として無垢材自身にソリや割れが発生することがあります。
最近では、ソリや割れが発生しにくいような特殊加工が施されている無垢材も多いので、無垢材をフローリングや家具に利用する際はよく検討してみてください。
傷つきやすい
無垢材の種類やグレードにもよりますが、無垢材は一般的に傷つきやすいです。スギやヒノキなどの針葉樹は特に柔らかいものが多く硬いものを落としたりするとへこみが発生することがあります。また、オークやもみじとして知られるメープルのような広葉樹は、硬めのため、無垢材の中では傷つきにくい特徴があります。
こまめなお手入れが必要
無垢材は、一般的な合板に比べると傷つきやすく、繊細なのでその分こまめなお手入れが必要となります。
例えば、水分をこぼしてしまった場合はすぐに拭き取る、傷つけてしまった場合は修復する、十分に換気をするなど、水分と傷に十分配慮する必要があります。へこみ傷や軽い傷は水分を含むと膨張する木材の性質を利用して、ご家庭でも修復することができます。
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価格が高い
無垢材は、種類とグレードにもよりますが、一般的な木材より価格が高くなる傾向にあります。最近では、見た目が無垢材とほぼ遜色がないようなデザインの合板も多く販売されていますし、無垢材でも安価なものもあります。デザインや価格、性能などを見極めて使用する素材を考えましょう。
無垢材の種類
一般的に、スギやヒノキ、パインなどの針葉樹は肌触りが柔らかく香りが強いと言われ、チェスナットやオークなどの広葉樹は肌触り硬く、香りも針葉樹に比べると弱いとされています。その分、広葉樹の方が傷つきにくく、メンテナンスが簡単です。使用用途や目的にそって使用する無垢材を選んでみてください。
では、実際の無垢材の種類をご紹介します。
パイン
代表的な無垢材の1つがパイン材です。針葉樹に分類され、柔らかい質感が特徴です。色は白っぽいベージュで、価格帯も比較的リーズナブルなので、机や椅子などにもよく使われます。時の経過とともにツヤが出てくるのも特徴です。
スギ
スギは、日本を代表する木材のひとつです。やわらかい肌触りとはっきりとした木目が特徴です。価格もリーズナブルですが、木材の感想には時間がかかるため、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
ヒノキ
ヒノキは、日本でもおなじみの木材です。スギと同じく針葉樹ですが、スギより硬く、耐久性が高いため建材として優れています。豊かな香りが特徴で、日本最古の木造建築である法隆寺にも使われている木材です。
チェスナット(クリ)
チェスナットはあまり聞き覚えのない名前かもしれませんが、「クリ」の木のことです。とても硬い木材で、耐久性にも優れているため、キッチンや洗面台などの水回りに適しています。
ウォルナット
ウォルナットはクルミ科の広葉樹で、チョコレートのような茶色っぽい色をしています。ブラックウォルナットはアンティーク調の家具によく使われています。かなり硬いのが特徴で、採取できる量が少ないため、高価な木材として床材や家具に多く使われています。
オーク
オークはブナ科コナラ属の広葉樹の木材です。日本語では「樫(かし)」と呼ばれることもあります。昔から船や樽にも使われるほど硬い木材で、木目が美しいため、床材はもちろん、家具にもよく使われる木材です。
サクラ
日本を代表する木材であるサクラは花のイメージにもあるように、木材もピンクっぽい色合いが特徴です。木目はそこまではっきりしておらず、さらさらとした質感です。
無垢材が使われるもの
最後に、身近に無垢材が使われているものについてご紹介します!
フローリング
無垢材を使ったフローリングを無垢フローリングと呼びます。
調湿効果や断熱性もあり、足裏から伝わるあたたかみや木目の風合いが人気です。また、時の経過とともに変わっていく色合いやツヤを楽しむことができます。
机
無垢材を使った机も人気があります。家の中にあたたかみを感じられそうですね。
ただ、無垢材は水に弱い性質があるので、特殊加工をするか、濡らしてしまったらすぐに拭き取る、などこまめにお手入れすることをおすすめします。
イス
イスにも無垢材が使用されることがあります。木材によって肌触りが異なるので、好みに合わせて肌触りの木材を選べるのが魅力ですね。スギやパインなどの針葉樹は柔らかくあたたかな感触を楽しむことができます。
キャビネット
無垢材を使用したキャビネットは、モダンなお部屋にもマッチします。ブラックウォールナットや栗などの木材は価格が高く、フローリングなどに使うと予算が嵩んでしまいますが、キャビネットサイズであればお値段も下がります。硬くてつややかな広葉樹をキャビネットに活用すれば、高級感漂う家具になること間違いなし!
無垢材の特徴やメリットデメリット【まとめ】
いかがでしたか?
無垢材の特徴は木材が本来持つものがほとんどですが、調湿作用や断熱性など、ご存知なかった方も多いのではないでしょうか?
(私は知りませんでした、、、)
フローリングや家具を選ぶ際はデザインだけでなく、使われている素材について調べてみると面白いと思います!!!
それでは!今回はこのへんで!ありがとうございました〜!
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