無垢フローリング
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無垢フローリングとは?メリット・デメリットやお手入れ方法をご紹介!
2021.03.02
無垢フローリングとは、木材の素材そのものがもつ情緒を存分に堪能できるフローリングのこと。無垢フローリングは、色やデザインだけでなく、雰囲気やあたたかみ、時の経過と共に変化していく表情を楽しみたい方に人気です。
そんな無垢フローリングとはどんなものなのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
そもそも「無垢」ってどういう意味?
そもそも「無垢」という言葉の意味はご存知ですか?
「無垢」とは、直訳すると「垢が無いこと」、それが転じて「煩悩から離れて、けがれが無いこと」「潔白で純真なこと」「やまじりけが無いこと」などを意味します。日常生活では「白無垢」や「純真無垢」という言葉で馴染みがありますよね。無垢フローリングとは、この「無垢」の意味を持ったフローリングということです。
無垢フローリングとは?
無垢フローリングとは、別名単層フローリングといい、天然木100%の無垢材を使用したフローリングのことです。丸太から切り出した一枚板をほとんどそのまま加工するので、木材の素材そのものが持つ雰囲気や時の経過による変化を堪能することができます。一方、複合フローリングと呼ばれる一般的なフローリングは、複数の合板を接着剤を使って張り合わせ、表面に薄い天然木などを張りつけたものを指します。無垢フローリングよりもメンテナンスが簡単で扱いやすいのが特徴です。
無垢フローリングのメリット
天然木100%の無垢材を使用する無垢フローリングですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?無垢フローリングのメリットを5つご紹介します。
木材本来の生命力と重厚感を感じることができる
無垢フローリングは、天然木100%の無垢材を使用しているため、いわば丸太の断面そのものがそのままフローリングになっており、ひとつとして同じ木目のデザインは存在しません。丸太の切り方を少し変えるだけで全く違う表情を見せてくれます。
また、木の種類によって色合いやツヤ、硬さや香りが全て違うのです。力強い生命力を感じられる木目、重厚感のある色合い、足元から感じる木材本来のぬくもり、まるで大自然のなかにいるかのように感じられる木材の香りなど、さまざまな面で私たちの生活に癒しを与えてくれます。
無垢フローリングの調湿作用によって、季節を問わず快適に生活することができる
無垢フローリングに使われている無垢材は、調湿作用があります。調湿作用とは、室内の湿度に合わせて、無垢材が水分を発散したり、吸収したりする機能のことで、一言で言うと「室内の湿度を一定に保とうとする機能」のことです。
例えば、湿度の高い梅雨や蒸し暑い夏の季節には、空気中の水分を無垢フローリングが吸収することで室内の湿度を下げ、部屋の中を快適にしてくれます。また、乾燥する冬の季節には無垢材が持つ水分を外部に放出し、湿度を高めてくれることにより、乾燥や静電気を防いでくれます。さらに、無垢材は多くの空気を含んでいるため、じめじめする夏場でも足元はさっぱりしています。もちろん、無垢フローリングだけでに完全な調湿作用を期待するのは難しいので、壁に珪藻土をつかうなど、調湿作用のある素材を合わせて使うことでさらに快適な空間を作ることができるでしょう。
高い保温機能と断熱性で冬でもあたたかい
冬のフローリングは冷たいイメージがありませんか?裸足で歩いたりなんかしたらひやっとしますよね。でも、無垢フローリングは熱伝導率が低いからあたたかいんです。フライパンの鉄部分は熱くても、木の取手部分は熱くなりませんよね?あれはつまり、鉄は熱伝導率が高く、気は熱伝導率が低いということなんです。
無垢フローリングに使われている無垢材は天然木100%のため、もともと空気を多く含んでいます。この空気が熱伝導率を下げる、つまり、この空気が断熱の役割を果たし、冬場の冷気を伝わりにくくしてくれます。その結果として、足元が冷えるのを防ぐ効果があるのです。冬場に足元からぬくもりを感じられるのは嬉しいですよね!
時が経つにつれて変わる表情を楽しめる
無垢フローリングは、時が経つとともに表情を変えていく「経年変化」を楽しむことができます。新品の無垢フローリングも木材本来の香りや木目デザインを十分に堪能することはできますが、時が経った後の風合いはまた違った良さを持ちます。時の経過と共に、色やツヤが変化していく姿を楽しむことができるのです。色の変化やツヤ、風合いの変化など、無垢材の種類によってさまざまですが、無垢フローリングには家族の歴史が徐々に刻まれていき、時の経過と共により自分たちだけの唯一無二のフローリングができあがっていくのです。
一般的な複合フローリングでは、時間の経過と共に質が下がる「経年劣化」がおきるので、新品時が1番美しく、時の経過とともに質が低下していくことになります。
より味わい深い生活を送ることができるのは、言うまでもなく無垢フローリングですね。
身体に優しい
一般的な複合フローリングでは、複数の合板を接着剤で張り合わせるのに対し、無垢フローリングは、丸太から切り出した木材をそのまま加工した無垢材を使うので、ホルムアルデヒドを含む接着剤をほとんど使用しません。ホルムアルデヒドは毒性が強く、ハウスシック症候群の下人の1つであると言われ、国際がん研究機構(IARC)が人体に対する発がん性物質であると認定してる化学物質のひとつでもあります。人体に悪影響のある物質をほとんど使用していないフローリングは身体に優しいと言えますね。
長持ちする
一般的な複合フローリングは、10〜15年で床張り替えのタイミングと言われていますが、無垢フローリングは30〜50年、日頃のお手入れ方法によっては80年もつとも言われています。複合フローリングの2〜3倍以上長持ちするということですね!何十年もかけて少しずつ変化していく無垢フローリングとともに生活していれば、愛着も湧いてくること間違いなしですね!
無垢フローリングのデメリットとは?
木材本来のぬくもりや木目を堪能できて、時の経過と共に味の変化を楽しめて、さらに身体にも優しいと、メリット尽くしの無垢フローリングですが、いくつかデメリットもあります。ここでは無垢フローリングのデメリットについてご紹介します。
ソリや割れが生じることがある
無垢フローリングの持つ保湿作用によって、無垢材自身が膨張と収縮を繰り返します。その結果、無垢フローリングにソリや割れ、すき間が生じてしまうことがあります。ただ、最近では特殊加工されている無垢材もあるので、これらは施工前にきちんと対応することで未然に防ぐことができます。また、床暖房などを使用する場合は、相性の悪い無垢材も多いので入念な確認をする必要があります。
傷つきやすい
無垢フローリングには、天然木100%の無垢材が使用されるためのため、木材の種類にもよりますが、傷がつきやすくなります。杉やひのきなどの針葉樹は、柔らかい木材なので、かたいものを落としただけで傷ついてしまうことがあります。メープルやウォールナットといった広葉樹はかたい木材ですが、犬や猫などのペットの爪あとがついてしまうことはあります。しかし、これらの傷を無垢フローリングの「味」として捉えることもできますし、さらには水を含んで膨張する無垢材の性質を利用することでこれらの傷を修復することができます。日々の丁寧なお手入れで修復していきながら一緒に生きていくのも、無垢フローリングの良さでもあります。
水分に弱い
何度も紹介しているように無垢フローリングに使用される無垢材の調湿作用により、水分を含むと膨張する性質があります。膨張と縮小を繰り返すとソリや割れの要因となるので、濡れたらすぐ拭き取ることが大切です。さらに、水分を放置したままびしておくと汚れや菌の増殖の要因となり、カビが発生してしまうこともあります。無垢フローリングを濡らしてしまった場合は、すぐに乾いた布巾で拭き取りましょう。
価格が高い
無垢フローリングは、一般的な複合フローリングに比べると導入コストが高めです。ただ、無垢フローリングは耐用年数が2〜3倍長く、経年変化を楽しめるため、長い目で見れば経済的とも言えます。また、無垢フローリングも複合フローリングの場合も、木材の種類やグレードによって価格は大きく変わりますのでデザインや特徴とともに1番のお気に入りを見つけましょう。
こまめなお手入れが必要
無垢フローリングの持つ味わいを楽しみながら、長く使うためには、素材や塗装に合わせたこまめなお手入れが欠かせません。こまめな水拭きや掃除、半年〜1年に一度のワックスがけなど、少しずつメンテナンスをしましょう。ただ、傷の修復が難しい複合フローリングに比べると、傷の修復ができることは無垢フローリングのメリットともいえます。また、お手入れを続けるうちに無垢フローリングに対する愛情も増していきますので無垢フローリングの味わいのひとつとも言えるかもしれません。
無垢フローリングのお手入れ方法
無垢フローリングのお手入れ方法を簡単にご紹介します!
カビ予防のためにこまめに換気する
無垢フローリングは湿度が高い状態が続くとかびてしまうことがあります。洗面所や水回りなどは常に湿度が高い傾向にあるので特に注意が必要です。また、無垢フローリングの上に敷きっぱなしの布団なども、かびの原因となります。人間は、寝ている間に大量の汗をかくとされ、布団自身が水分を含むためです。布団の下にすのこを敷く、こまめに布団をしまうなどして対策を取りましょう。さらに、壁や無垢フローリングにピッタリと配置されたソファなどの家具の下もカビやすい場所となります。壁からはなるべく10cmほど間をあけて、椅子部分と床の間に隙間ができるタイプのソファを選ぶとカビ予防になるでしょう。
傷ができたらすぐ修復する
無垢フローリングがへこんだり、傷がついてしまったら、時間が経って傷がかたくなってしまう前になるべく早く修復しましょう。方法は水分を含めたり、アイロンを当てたりして無垢フローリングの膨張作用を利用します。
無垢材のへこみの補修方法をご紹介!すぐにへこみ傷を修復しよう!
水に濡れたらすぐにふきとる
無垢フローリングの持つ調湿作用によって、水分を含むと膨張する性質があります。何度も膨張・縮小を繰り返すと、フローリング同士のすきまがつまるだけでなく、無垢フローリング自身のソリや割れの原因にもなってしまいます。水分をこぼしてしまったらなるべくすぐに乾いた布巾などで拭き取るようにしましょう。
夏がくる前に溝に埋まったゴミを掃除しておく
梅雨がくる前にフローリング同士の間に挟まったゴミを取り除いておきましょう。梅雨や夏の湿度が高い季節には無垢フローリングの調湿作用によって膨張します。そうなると隙間のゴミを取り除きにくくなって、また乾燥する季節を待たざるを得なくなります。そうなる前に、無垢フローリング同士の隙間にはさまったゴミはかきだしておきましょう。
ワックスがけをする(半年〜1年に1度)
無垢フローリングのワックスがけは半年〜1年に1度くらいの頻度でおこないましょう。おすすめは湿度が高くなる前の春の時期、無垢フローリング同士の間にはさまったゴミを書き出して掃除したタイミングで細かい傷のお手入れをして、そのままワックスがけをするのはいかがでしょうか?春は出会いと別れの季節なので、新たな気持ちで新年度を迎えることができますよ!
魅力いっぱいの無垢フローリング7種類と特徴をご紹介!
無垢材には、大きく「針葉樹」と「広葉樹」に分けられます。針葉樹は柔らかい肌触りが特徴で、価格も比較的安くなります。また、香り強い木材が多いことも特徴ですが、柔らかいため傷がつきやすいというデメリットもあります。広葉樹は硬い木材が多いため、強度や耐久性が高いものが多くなります。傷や腐敗にも強いメリットがありますが、香りが弱かったり、調湿効果が低かったりします。それでは、具体的な無垢フローリングの種類について、ご紹介していきましょう!
スギの無垢フローリングとは
スギは日本人にとってお馴染みの木材ですよね!春にはあの、おそろしい花粉を発生させることで知られ、苦しませられている方も多いのではないでしょうか、、、ちなみに私もその被害者の1人です、、、汗
そんなことはさておき!スギは針葉樹なので、柔らかい肌触りが特徴です。無垢材の色は白っぽい淡色で、木目がはっきりしています。古くから日本の建材として使われてきており、和室によくあうとされています。最近ではその柔らかい特徴を活かし、さまざまな加工がされて洋室にもよく使われています。
ヒノキの無垢フローリングとは
ヒノキもスギと同じく古くから日本の建材として使われてきました。ヒノキ風呂などでもしられ、香り高いのが特徴ですよね。強度や耐久性が高く、世界最古の木造建築である法隆寺にも使われていることで有名です。その強度や耐久性からフローリングなどに適している高級木材となります。ただ、時期によって価格の変動が大きいのもまた特徴なので、時期や価格をよくみて検討することをおすすめします。
パインの無垢フローリングとは
パインは針葉樹に分類され、その柔らかさが1番の特徴となります。柔らかい特徴を活かして、さまざまな家具などにも使われています。新品のパイン材は薄く黄色がかった白色をいていますが、時の経過とともに鮮やかな飴色に変化していきます。この大きな変化もまた無垢フローリングの「味わい」の1つですよね!
チェストナットの無垢フローリングとは
チェストナットとは日本名でクリのこと。聞き慣れない名前ですがこちらも有名な無垢フローリングの木材です。非常に硬く、キズなどに強いため、昔から土台や柱など、強度が必要な場所に使われてきました。水分にも比較的強いため、キッチンやお風呂場などの水回りにおすすめです。また、経年変化による色の変化が大きいのも特徴です。
ウォールナットの無垢フローリングとは
ウォールナットはクルミ科の木材で、一般的に無垢フローリングには「ブラックウォールナット」がよく使われています。特徴といえばその重厚感でしょう。濃い茶色から黒っぽく艶やかでまっすぐ伸びるその木目は高級感を感じさせてくれます。耐久性に優れているため、
シバザクラの無垢フローリングとは
カバザクラは桜の一種で木材として使われています。特徴は桜の花のようにほんのり桜色がかった色味と上品な木目と言えるでしょう。さらに、耐久性に優れているため幼稚園や保育園、老人ホームなど、多くの人が集まる場所にもよく使われています。肌触りはなめらかで、程よく光沢のあるツヤ感も人気の理由となっています。
【まとめ】無垢フローリングとは?
無垢フローリングとは、天然木100%の無垢材を使用したフローリングのことで、木材本来の雰囲気を存分に味わうことができることがわかりました!
調湿作用や断熱性が高いだけでなく、時の経過と共に変化する「経年変化」を楽しむことができるのが最大のメリットですね!
導入コストやメンテナンスの手間は少しかかるかもしれませんが、家族の歴史とともに変化する無垢フローリングを導入してみてはいかがでしょうか?
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